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塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

偏差値が上がらない(>_<)なぜ?

□がんばっているのに、偏差値が上がらないのはどうして?  

今日は、「偏差値」について。
それも多くの方が悩んでおられるであろう、悩み・・・について。

「夏期講習もがんばった!最近もよくやっていると思う!
 でも、ちっとも偏差値が上がらない~!!なんで~?」


私も、講師になりたてのころは この点についての謎が解けませんでした。
ある先輩に教えてもらって、目からウロコとはこのことでした。

「がんばっていれば実力が上がる。成績が上がる。偏差値が上がる。」
・・・と思っていますが、これがあてはまらなくなる時期がくるのです。
どういうことかと言いますと、
偏差値というのが、平均を50という基準にして、そこからの自分の位置を計る仕組みであるというのは
ご存知だと思うのですが、ここで見落としがちなのが、模擬テストを受ける子は、
一人残らず中学受験を目指して勉強している子ども達である。ということ。

公立中にいて、高校受験のための模擬テストを受けた場合と、ここが全く異なるのです。
公立中にいて模擬テストを受けた場合、こう言ってはなんですが、
あまり勉強していない子もテストを受けます。
この間まで部活一色だったという子も受けます。
ですから、勉強を少しがんばれば、偏差値は上がりやすかったのです。

もうお気づきだと思いますが、中学受験の場合はちがいますね。
6年生は今、みんながみんなラストスパートで必死に勉強しています。
最終的には、それぞれがおそらく限界に近い時間を使って勉強するわけです。
模擬テストを受けにくる子ども、一人残らずが毎日すごくたくさんの問題を解いてきているわけです。
ということは・・・毎日、すごい勢いで偏差値50の位置が上昇しているということ。
イメージするとすごいものがありますね。

「偏差値が前回と全く同じだ。上がらない。」
というのは、
日々上がり続けている全体のスピードに負けず、しっかりと実力を上げている
と言えるのです。
もっと言うと、実力は上がっても、その上がり方が緩やかだった場合は、
力がついているのに偏差値は下がるという現象もありえるのです。

4年生の間や5年生の前半は、基礎的な内容中心なので
その気になったら理解することも難しくありません。
本気になっている生徒はまだまだ少ないし、
昨日から塾に通い始めました・・・という受験生ビギナーさんもテストを
受けているので、下位層がしっかりと存在していたために、
偏差値は上がりやすかったんですね。
その時期の下位層は、受験を考えていない子達の学力とさほど差はありませんから、
塾に通って1年以上経っているお子さんなら偏差値もぐんと伸ばすことも可能でした。
一度偏差値がぐっと上がった経験をしておくと、次にまたやる気が出てきますから、どんどんとよい循環が生まれます。
中学受験で、スタート時期が重要というのはこういう理由もあるのです。
出遅れると、すでに前を走っていく大きな団体の後ろを見ながら
1からの基礎固めから始めないとといけないため、
精神的にも負担が大きくなりやすいのです。

5年生後半からは、そうもいきません。ほとんどビギナーはいませんし、
6年生も今の時期となると、全員が本気。
ですから、入試も近づいた6年の秋、
もし、受験を考えていない小学生が、試しに模擬テストを受けたとしたら
いくら学校でできるというお子さんでも、受験専用の練習量も経験値も0に近いのですから、
科目によっては偏差値うんぬんというどころか数点とれるかとれないかでしょうね。
全科目10点以上取れるでしょうか。問題見て泣き出す子もいるかもしれませんね。
偏差値50の位置が、1年前の60の位置ぐらいまでに上がっているような状態です。

止まっているように見えている偏差値の数字が、実は点差を表すものでした。
野球やバスケットボールに例えて想像してみてださい。
ライバル達が次々と点数を入れていく・・・。
それに負けじと、攻めて点数を入れていく・・・。
息を飲むシーソーゲーム!点差は0。同点だ。
これが、偏差値が上がらない。前回と同じ。・・・という状態です。

そのシーソーゲームの末に、志望者がみんな似たりよったりの実力で
せめぎあい、最後の1分1秒まで考えた末に、
ボーダーラインと呼ばれる点数より1点でも上回れば、
『合格』がいただけます。
今、戦いの真っ最中。上手に応援してあげてください!


それでも偏差値が止まっているように見えて不安なときは、
1年前や半年前の実力テストを引っ張り出してきてみてください。
それもできるだけ成績の悪かったときの。
今、やってみましょう。
前よりスピーディにできるようになっている、前よりも正解率が上がっている。
そういう実感を得られることが多いですよ。


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